福岡県久留米市を流れる筑後川で、“リバークリーン活動”を続ける団体があります。その名も『Good News』。
「自分たちが見たいと思えるGood Newsを筑後川から発信しよう」と2008年に結成されて以来、学生や親子連れ、企業のボランティアなど幅広い人々が参加し、延べ13,000人以上が川の清掃に関わってきました。
■■「エコよりもニコ」の合言葉で■■
Good Newsの合言葉は「エコよりもニコ」「1人の100歩よりも100人の1歩」。
活動は、久留米市新合川町(筑後川防災施設くるめウス周辺)などを拠点に行われています。清掃はわずか1時間ほどですが、毎回ゴミ袋40~120袋分、2トントラック1台分ものゴミが集まります。
ペットボトル、空き缶、タバコ、農業資材、産業廃棄物など、川にはさまざまな“漂着ごみ”が流れ着いているのです。
■■親子で学ぶ“川の楽しさ”■■
活動開始から5年目までは清掃活動が中心でしたが、メンバーが子育て世代になったことをきっかけに、川を楽しみながら好きになってもらう自然体験プログラムもスタートしました。カヌー体験や源流探検、湧き水の飲み比べなど、筑後川流域ならではの体験は、子どもたちに大人気。
代表の中島重人さんは2022年から環境省の環境カウンセラーとしても活動し、筑後川流域の学校への出前授業も積極的に行っています。
■■参加しやすいボランティア■■
「ボランティア活動は敷居が高い」というイメージを持つ方も多い中、Good Newsは“誰でも気軽に参加できる”活動として口コミで広がってきました。
「自然体験」などの楽しい仕掛けを取り入れることで学生や親子連れの参加が増え、企業のCSR活動としての受け入れも拡大しています。InstagramなどSNSを通して活動を知り、初めて参加する人も少なくありません。
■■これからも「Good News」を広げたい■■
「2050年には海を漂うゴミの量が魚の数より多くなる」といわれる今。Good Newsは「100人の1歩」で未来を変えようと、筑後川を愛し、環境問題に関心をもつ“きっかけづくりの場”を続けています。
イベントへの出店や出前授業、拾ったペットボトルのフタをアップサイクルしたキーホルダー作りなど、新たな取り組みもスタート。活動支援のチャリティー自動販売機の設置協力も呼びかけています。
■■リバークリーン活動に参加してみませんか?■■
毎月第2土曜日に開催される「筑後川リバークリーン活動」。1時間だけの参加でも大歓迎です。
次回の活動日程や詳細は、『Good News』のSNSでチェックしてみてください。あなたも“Good News”の一員になって、筑後川から未来の海を守る活動に参加してみませんか?
以前『Good News』の活動に密着した動画です。ぜひこちらもご覧ください😊 ※表記等は放送当時のものです。