2015年9⽉の国連サミットで提⾔されたSDGs。
最近は、環境問題に関連するクリエイティブ活動も注⽬され、
アップサイクルイベントが全国で展開されています。
先日、”クリエイティブ都市=福岡” でも、福岡ならびに国内で活躍する
廃材/廃品からアート作品を⼿掛けているアーティストを招き、アーティストの活動紹介から
アップサイクルアート制作、ワ ークショップ、トークセッションまで届ける、
<リサイクルの上をいく!SDGsなアートを作ろう!!> (フクオカクリエイティブ主催)がおこなわれました。
親しむ機会の少ないSDGsに、アートを通して、楽しく体験してもらい、
環境課題に注⽬してもらえるきっかけとなればと、3人のアーティストが集まりました!
【 Paint Creator minami 】
ー スクラップでビルド工作教室:ツブレメくん制作 ー
海で見つけたモノ、家にあったモノ あらゆるモノをツギハギして体をつくり、
つぶらな瞳のツブレメを付ければ、ツブレメくん完成 !
参加者は、思い思いに海洋ごみを選び、フォームに海洋ごみをくくり付け、
最後に「目」をつけて、オリジナルの「ツブレメくん」を作りました。
「こんなものがごみ!?」「本当に拾ったんですか」
「海を汚しちゃいけないと思った」などの声があがりました。
Paint Creator minami プロフィール:
福岡出⾝、⼦供の頃から座学よりも図⼯、美術、技術と⼿を動かす時間が好きで設計の道に進む。
2013年から創作活動をはじめ、翌年単⾝ニューヨークに渡り個展、グループ展を開催、
その後スペイン、ドイツ、オー ストリアへ。
帰国後も京都、東京、直島と移住をしながら製作と発表を続け、
2017年より地元福岡にアトリエを構える。アトリエのある福岡、今津の海にて
地域の⽅々と共に環境活動に勤しみながら収集癖とモノへの愛着が発揮され
海で⾒つけたイロイロ、いわゆる「ごみ」を素材に⽴体作品にも取り組んで⾏く。
そして「ORINASUスクラップでビルド」が誕⽣。
【 久本 ⾥美 】
― 靴下のわっかで指編み体験 ―
私たちが知らない場所で日々色々なモノが破棄されています。
誰かが手放したものはあなたのお気に入りになるかもしれません。
さわって、感じて、創造しましょう。
靴下を生産する過程で大量に排出されるわっか。
工場で働く方の“もったいない”がきっかけで考案されたわっかのその後。
モノを無駄にせず、最後まで大切にする精神は
大量生産大量消費の現代社会の中で薄れつつあります。
このワークショップに参加される事で、モノを
大切にする心、サスティナブル(持続可能な)な
私たちの将来を考えるきっかけとなればと思い企画されました。
利用するわっかは、靴下生産量日本一の奈良県にある工場から頂き、
このわっかを利用し、うつわ又は鍋敷を制作しました!
好きな色のわっかを選び、子供から大人まで簡単に、指編みで楽しく作っていました!
久本 ⾥美 プロフィール:
岡⼭県出⾝。学⽣時代にファイバーアートを学んだ後、⼤阪のデザイン設計事務所に所属。
企業展⽰会や内覧会ブースデザイン、商業施設のイベント、ディス プレイ装飾等を主に⼿掛ける。
その後渡英し、Goldsmiths, University of London, MA Design を卒業。
社会問題にアプローチした研究、作品作りを⾏う。
【 成⽥ 友彦(東京) 】
―くるくるレタープレス体験―
自分の手を動かし、まずは作ってみる。
モノづくりをきっかけに、素材に触れ、
作る楽しみを体感することでモノの価値を見つめ直し、再発見する。
宮城県の南三陸にあるNOZOMI PAPER Factoryにて
たくさんの人の想いと手を通して生まれた「NOZOMI PAPER®」。
「NOZOMI PAPER®」は、手漉きのリサイクルペーパーです。
全国から届けられる使用済みの牛乳パックや古新聞を使って
ひとつひとつ丁寧に作られています。
NOZOMI PAPER Factoryのホームページはこちらから
手漉きのリサイクルペーパー「NOZOMI PAPER®」のハニカム型を素材に、
9696(くるくる)レタープレスを用いた印刷体験を実施。
お好みの紙(1枚1枚断裁なしの手漉き紙なので風合いがそれぞれ異なります)を選んで、
版にインクをつけ、紙をセットし、ハンドルを回して印刷しました!
成⽥ 友彦 プロフィール:
⼤⼿コーヒー会社に就職し、その後カフェのプロデュースやケータリング事業を⾏う会社を経て独⽴。
イベントやケータリング、メニュー開発から、関わる事業のブランディング構築、
ディレクシ ョンに⾄るまで、飲料商材をメインに複数のプロジェクトに参画。
現在は東京にあるリンネバーを拠点に、創造の楽しさを提案している。