SDGsをはじめ、さまざまな視点から地球全体の問題について考える
RKBのディレクター・松井聡史さん。
松井さんが、日々の取材を通して感じた海への想いを、コラムにしてお届けします。
今回のテーマは「海に浮かぶ飛行船!?」。
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『すごい景色でした!まるで空ならぬ海を飛んでいるような感覚。』
先日、宗像・大島に係留されていた船に乗せていただいた時の感想です。
その船とは、スイスのレース・フォー・ウォーター財団が
自然エネルギーだけで運航している船 なのです。
主な動力は、船の上に揚げるカイト(凧)を使っての風力、
海水を分解して水素を生成した燃料電池、
そして船の上面に張り巡らされた太陽光パネルで発電される電力の3つです。
すべてにおいて化石燃料を使用しないので二酸化炭素の排出もありません。
船上に立つと見える無数の太陽光パネルがあたかも羽のように感じるのです。
2017年にフランスを出発し、大西洋に出て世界各地に寄港しながら
海洋プラスチックの調査と環境問題への取り組みを啓もうする活動を行っています。
その船のキャプテンであるフランス人フランソア・マーティンさんに話を聞きました。
「日本の環境意識はどのように感じますか?」と質問をしたところ衝撃の答えが。
「日本のスーパーに行くと、野菜も肉も何も見えない。
見えるのはプラスチックばかり。日本ではプラスチックを売っているのか?」 と。
レジ袋有料化で環境意識の高まりを感じていたのですが…
さらに考えさせられる一言でした。
さあ、みなさんはどんな行動を起こしますか?